しらすとちりめんじゃこが美味しいための五つの条件
紀州の海をごらんになった事がありますか?
船に乗る方に聞いたのですが、瀬戸内海を大阪湾から南下して和歌山の海域に入ると海の色が違うそうです。
特に有田川の河口を通過して湯浅湾に入ると本当に綺麗だとか。有田湾の中に入っての風景は本当に美しいものがあります。
陸から見ても有田湾の中に点在する小さな島々と海の美しさは素晴らしいものがあります。まさに風光明媚とはこのことを言うのでしょう。
山と海が本当に美しいのが湯浅湾。その湯浅湾の中にある小さな漁港の近くにカネ上はあります。
しらすをゆでたり干したりするのに必要なのは美しい環境。
せっかく鮮度の良い上質のしらすを手に入れてもそれを茹で上げる加工場が清潔でなかったら意味がありません。
せっかく茹で上げた釜揚げしらすを天日に干すのに、干す場所が埃っぽかったり、空気が汚れていたりしたら何の意味もないとカネ上は考えます。
カネ上は【しらす】加工業の卸業を営んでおりますが、小売で産地直送、直売をさせていただく品物は、良質の「しらす」のみに限らせていただいておりますので、入札の仕入れの段階から価格が違います。
その時々で一番良い品物を仕入れるべく、カネ上の仕入れ担当は、黒潮の潮流に乗って移動する【しらす】を追って、紀州湾内、近畿一円の漁港へと車を走らせます。
その仕入れ範囲の広さが、いつもお客様においしい【しらす】をお届けさせて頂くことが出来る大きな理由です。
【釜揚げしらす】や【ちりめんじゃこ】のための大切な5つの条件
そんな、カネ上がこだわり続ける上質の釜揚げしらすやちりめんじゃこなどを作るのに守っている大切な5つの条件とは・・・・
■ 鮮度の良い上質の「しらす」を選ぶ目
■ 茹でる際に加えるのは塩のみ、赤穂塩を使用してうす塩に仕上げること
■ 冷たい「しらす」を入れても温度が下がらない釜
■ 清潔で安全な【釜揚げしらす】や【ちりめんじゃこ】のための衛生的な設備
■ 天日干の際に日当たりがよく埃のない空気の綺麗な環境の干し場
私が小さいころに祖父や父が手作業で丹念に釜茹でして、庭先に並べられた釜揚げしらすやちりめんじゃこと変わらぬ味を守り続け、よりいっそうの安心できる商品をお届けする。
伝統の職人の「技術と経験」安全で清潔な商品を送り出すための「設備」この二つがそろってはじめて本当に美味しい釜揚げしらすやちりめんじゃこが出来るのです。
釜揚げしらすの3つの基本 |